毒草を食べて死ぬとこでした
どうも!ダイスケです!
いや~ 春ですね~
倉庫の前には、春っぽい梅っぽい何かが咲いています
ん?
ナニコレ!?!?
こんな形の葉っぱが密集して生えてるだと!?
なんかニンニクの葉っぱに似てなくもない……
とりあえず引っこ抜いてみるか
ん~ これはね……
よくわからんが食ったら美味そう!!!
みずみずしい感じがするし
たぶんネギとかニンニクとか、そういう系のやつなんやろな~
ってことでレッツクッキング
おっとその前に!!!!!
ウマイのかマズイのか検索してみるか
え
うそだろ
いろいろと調べてみたところ、どうやら
食ったら死ぬらしい。
いや~ あぶねぇ~~~
スイセンをニラと間違えて食べて死亡
ってのは聞いたことあるが……
僕は学者ではないので、この草が「イヌサフラン」なのかは断言できませんが…
(※2018年3月9日更新:よく見たら30センチぐらい先に「スイセン」が咲いていたので、イヌサフランではないとは思いますが、このままお付き合いくださいw)
とりあえず、この毒草について詳しくみていこうでは。
イヌサフラン
まずは死亡例からみていこう
新潟県で50代の男性がギョウジャニンニクと一緒に誤ってイヌサフランを摂食し、その後死亡。
静岡県御殿場保健所管内で70代の男性が、ギョウジャニンニクと間違えて栽培を続けていたイヌサフランを煮物にして食べ、その後死亡。
山形県で高齢の女性が観賞用として栽培していたイヌサフランを摂食し、その後死亡。
北海道富良野保健所管内でギョウジャニンニクと誤って食べ、一人が死亡する食中毒事件が発生。
(Wikipediaより)
どうやらギョウジャニンニクと間違えて食べるケースが多いようだ
ギョウジャニンニクといったら春の山菜には欠かせないものだろう
たしかに似ているねぇ…
イヌサフランに含まれる毒性物質
やっぱり気になる化学的なお話
毒性物質。これがね、まさかのね、
コルヒチン でした。
コルヒチンは、リウマチや痛風の治療に用いられるほか、ベーチェット病の第一選択薬(経口投与)として用いられています。ベーチェット病は原因不明で、難病指定されているこわい病気。
そんな「難病の第一選択薬」という優秀なコルヒチンですが……
文献によると……
安全域(薬として安全に作用できる用量)が狭く 致死量は 4.3 mg程度とされ イヌサフランの球根には 0.4 mg/g含まれるとされる。 イヌサフランの球根は1個当たり 約15 gであったことから 球根3分の2個程度の摂取でも 死に至る可能性があると考えられている。 (1)
だってさ……
いや、まぁ、ギョウジャニンニクと間違えない限り食べんから大丈夫やろ~
なんて思いましたが、ガーデニング好きな母親が放置していた球根を子供が誤食し死亡、庭に植えていた球根を、ペットの犬が掘り起こして食べ死亡、なんて例もあるようです。
薬と毒は表裏一体
まさにそんな感じですなぁ
春は山菜の季節。
こういった誤食事故が増加する時期です!
気を付けましょう!!!
さいごに「春を感じる一枚」でお別れしましょう
ハウス破壊!!!
春風つよすぎいいい!!
それではまた。
コルヒチンの詳しい薬理作用はこちら
コルヒチンの薬理作用は,細胞内でチューブリンに結合し,微小管の形成を阻害することによって引き起こされる。微小管は有糸細胞分裂に重要であり,細胞の遊走, 貪食作用,細胞内物質輸送などに関与している。このため,痛風治療に使用される際には白血球の遊走が抑制されることで過剰な炎症が抑制され効果を発揮するが,中毒作用として細胞分裂,細胞内代謝を強く抑制する。そのため,代謝回転の早い細胞や臓器で症状が出現しやすく,数時間で小腸粘膜細胞が障害され下痢や嘔吐といった症状が出現し,4~7日で骨髄細胞が抑制され白血球減少や血小板減少が起こるとされる。コルヒチン中毒の治療は,全身管理が中心となる。コルヒチンは腸肝循環をすることから,24時間以上経っていても,胃洗浄・活性炭投与などの適応が考慮される。分布容積が大きいため,血液透析や血液吸着は有用ではない。初期症状が軽微であっても,高度の免疫不全/臓器不全に至るため十分な対策を講じておく必要がある。
(1) Masakazu Kobayashi, Yuta Yokokawa, Koji Hara, Noriko Miyagawa, Motoo Fujita, Ryosuke Nomura, Takeaki Sato, Shigeki Kushimoto, Colchicine poisoning due to accidental ingestion of Colchicum autumnale: a case report, J Jpn Soc Intensive Care Med 2018;25:47-8.